馬脚小家具

Wood Brace シリーズ

 

 

アトリエや工場、工事現場などでテンポラリーに用いることの多い便利なテーブルの中に、馬脚(うまあし)という棒4本(たまに3本)で構成された自立する脚を2台並べ、その上に板を乗っけただけの簡易な作業台があります。それを模したダイニングテーブルなどの家具も多数販売されていたりします。

馬脚というだけあって、斜めに伸びて地面に着く4本脚は、どこか動物のようにも見えてキャラクター性があり、垂直に落ちた脚と比べて可愛らしく見えるのですが、難点が一つ。 

床の接地面積が大きいので、足下のスペースが狭くなり動くたびにぶつけたりして、作業中意外にイライラさせられます(もちろん天板の上に置いてある物も倒れたりと、、、)。

ただ、その斜め脚が好きなので、どうにか形にしたいと思い考えた家具が「Wood Brace Series」です。先に書いたように、斜めの4本脚を主役級に用いると若干不都合が生じるので、脇役にその脚を付けたシリーズです。

 

 

素材は形状に狂いが出にくい堅牢なホワイトオーク材を使用。北米産のオーク材の一種で、白っぽいものもありますが、黄色味の方がつよいです。同じ樹種の国産はナラ材ですが、それに比べると木目は少し派手(少し主張あり)です。

 


 
とはいうものの、木は(半分)自然にできるものなので、一本一本、色味にも木目にも違いがあり、一括りに表現するのは少し乱暴かもしれません。あくまで目安で、他にも製材の仕方で柾目や板目という木目の違いが出ますし、虎斑(とらふ)呼ばれる模様(成長時に貯めていた栄養の跡)、節や傷ついた樹皮の跡など、年輪を重ねる毎に起こった出来事が凝縮され残っていますので、目の前にあるそのままが正解となります。

 


シリーズで一番小さい「Wood Brace Side Table」の展示品一つにしても、部材の繋ぎの数や、色みの違い、また板目、柾目、虎斑、葉節(はぶし)、かすり(ミネラルストリーク)と、様々な模様が見て取れます。

 

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