食パンと粗材

Naked シリーズ

 

近所のパン屋さんの、タマゴからチーズまで5種の具材が味わえるミックスサンドにはまっていたことがあります。白い食パンに挟まれて凛々しく美味しそうに重ねられたそれを見ながら、サンドイッチのように、主役(中身)が引き立てられて、かつ味わい深い、素のままなブックシェルフが欲しいなと思い材料屋さんに走ったのが企画の始まりです。

 

 

 

白くてシンプル、日常的に食されいろんな具材との相性も良い、飽きのこない食パンのような素材はなんだろうと、一番はじめに思いついたのがメインに用いているラワン材でつくられた合板です。

 

 

 

通常、仕上材としては用いられないのですが、実は家具や内装の造作下地として大活躍している材料で、食パンの代替にふさわしいと思い、自分でギコギコトンカチ、試作を重ねできあがりました。

 

 

 

その最終試作の第一号はまだショールームに展示され健在。いろんなところに運ばれて随分とくたびれていますが、理想的なくたびれ方かと思います。

 

 

 

サンドイッチの素朴さを出そうと、仕上げに神経質になり過ぎず、下書きや釘の跡など隠さずわざと残しありのままを見せています。

 

 

 

棚板の受けを強くした大容量バージョン(Magazine Shelf)や自分自身が具材になるMirrorが新しく加わりました。

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